依存”させる”社会
この世界には多種多様な様々な欲求が存在する。昔は、満たすためには自分で行動を起こさないといけなかった。興味のある映画があるのなら映画館に、性欲を満たしたいのならホテル街に、何か学びたいのなら本屋に。もちろん、現代においても外食や映画館などは残っている。しかし、自宅にいてもあらゆる欲求を缶谷満たせるようになっている。食欲ならデリバリーサービス、性欲なら動画サイト、映画ならサブスクリプション、情報ならブログなどネットを駆使するだけで欲求を満たせるようになった。
言い換えると、無料コンテンツに溢れている社会ともいうことができる。だからこそ、企業は消費者がスマホに依存するように設計されている。そのため、一分一秒でも多くスマホに多くの時間をつぎ込もうと人々はなっている。
しかし、スマホは欲求を満たしてくれるが、能力を与えてくれるわけではない。スマホを使えば使うほど、人とリアルに会話する時間や本を読む時間、リラックスする時間など他に重要となる時間がどんどん減っていく。スマホは触る事の善悪よりも、大切なのは時間が奪われることである。
では、実際に欲求をコントロールするためにはどのようにすればよいのか
1自分の欲求を理解して素直に受け入れること
2環境を活用すること
自分の欲求を理解して素直に受け入れる
人は、常に考えて自分で選択して行動していると考えられがちだが、多くの場合は似たような行動取りがちである。例えば、毎日歯を磨く時間帯は大体同じだったり、会社や登校するためのルートはほぼ同じだったり、好きな店では毎回同じメニューを頼んだり。
ここで述べたいのは、人の大部分は無意識の習慣に支配されているということである。つまり、欲求に関しても無意識に罠にはまりやすいということである。極端に言うと、自分が今悩んでいることは去年や一昨年など過去にも悩んだことがあるものであることが多いということである。
この対策としては、自分の行動について箇条書きでいいがメモして、どんな時にそれをしているのかを一言でいいからメモってほしい。自分で言うと、課題や復讐などに追われてやることに溢れかえったときに逃避行動として動画を見続けてしまうということがある。このように、読者にも自分のあるあるの行動パターンがあると思う。
また、自分の陥りがちな行動をしたからと言って、自分を責めてはいけない。自分の失敗を許せない人は他人の失敗も許すことができなくなるから。自分があるあるの行動にはまったときはそういうときもあるよねと素直に認めて次から気を付ければいい。自分も、スマホに依存した時は素直に認めて、すぐにやるべきことに手を付けるようにはしている。
環境を活用する
人は遺伝の影響を大きく受ける。行動遺伝学では、知能や努力に関する遺伝の影響は一般の人が考えているよりもはるかに大きいことが示唆されている。しかし、行動遺伝学は遺伝子決定論では決してない。もう一つ大きく取り上げられているのが非共有環境(家族以外の人間関係)。
このように、マクロな視点で見たときにも環境が影響する大きな力を実感できる。では、現実世界にどのように応用すればいいのか。例えば、自分なら勉強したいなと思った時に自習室に行くようにしていたなと思う。ここで大切なのは、やる気に関わらず行動を続けることである。やる気がなくても自習室に行くことを心がけることである。そもそも、やる気とは実際に行動しているときにアドレナリンが放出される(作業興奮)のであり、やる前からやる気があるわけでは必ずしもない。
そして、意志力には頼らないこと。頼るのは最初の習慣化の時だけであり、人は三週間続けた行動に関しては無意識化に置かれて意思に頼らなくても行動することができるようになる。自分も、一週間に一回、自習室に行くことやブログを毎日書くことはやる気に関わらず続けたいな思うし、続ける。それくらいの覚悟が必要だ。そして、それができれば習慣となり、意志力が必要なくなる。
まとめ
自分の欲求をコントロールする方法として2つ上げた
自分の陥りがちな欲求について自覚して素直に受け入れて、行いに関しても自己否定せず次の行動に移すこと
意志力は三週間かけて習慣化するために利用する。やる気に関わらず毎日習慣化したい行動を継続して行う。習慣になった行動は意志力が必要なくなる
誰かと接するときや、恋人やパートナーを作るときにもまず自分のやるべきことを整理して自立できていないと相手を思いやることは難しいと思う。自分の欲求をコントロールして目標に向かって努力することは、同性と異性の両方に自分に意志力があることを示すことにもつながる。
平凡な行動をしていても平凡な人物にしかなれない。周りと差をつけたいのなら、先人の提言に耳を傾けてすぐにトライandエラーすることが大切である。
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