緊張の対症療法

悩み解決

新しい人間関係での緊張

春は人間関係が大きく変わる季節。だからこそ、新しい人たちとも話す機会が多いと思う。しかし、いざ話そうとしてみると緊張してうまく話せなかったり、人見知りで自分から話しかけるのが難しいなと感じることも多いと思う。だとすれば、いったいどうすればいいのか。

もちろん、遺伝的に新しい出来事に関して楽観的にみるのか悲観的にみるのかで傾向はあるが、全く変えられないわけではない。そこで役に立つ考え方としては、みんなも緊張しているということ自分が緊張していることを素直に認めることである。

誰もが初対面では緊張している

入学式を終えて今まで仲良くしていたクラスメイトと離れて新しいクラスになり、不安と期待感が混ざりながらいざ教室に入ると明るいリーダータイプから優しいムードメーカー、おしとやかな人物まで様々な人たちがいる。そんななかで、自分が先陣を切って話しかけに行くハードルを高く感じてしまうことも多いと思う(自分も思う)。また、話しかけたとしても相手のタイプが自分と合うのかもわからないし、相手はそもそも自分と話し気がないことだってあるのかもしれない。このような場面は何度か訪れることがあると思う。ここで大切なのは、新しい人間関係を作るときに気持ちの壁を感じてしまうのはあるあるということである。自分が不安に感じたり緊張するということは、同時に相手も不安になったり緊張している可能性が高いということである。つまり、緊張したり不安に思っているのは自分ただ一人というわけではないと思う。

よく、人見知りだったり、初対面で緊張する自分に対して能力不足だと自分を責めてしまう人も多いと思う。しかし、遺伝的な影響や自分の育った環境によっては、いきなり人と喋ることに慣れていないことも多いと思う。だから、緊張する自分や不安に思う自分に対して責める必要はなく、周囲の人も緊張しているし一人ではないと思うことが大切になる。

緊張する自分を認める

しかし、いざ緊張した時に頭が真っ白になって何も考えられなくなったりすることもある。そんなときに逆効果にもなってしまうことが、「自分は緊張していない」と思い込むことである。これは一見正しいアプローチにも見えるが、緊張や不安という体の反応を自分の意識だけでは抑え込むことは難しくてむしろ緊張しているのにしていないと思うことで緊張しているのかしていないのか側からなくなって、体がパニックを起こす可能性もある。つまり、自己欺瞞にもつながりやすくて、認知的不協和(自分の思っていることと実際の体の反応が矛盾している)によって、精神的にも負荷がかかってしまう。

では、効果的な方法の一つとしては自分は緊張しているのだと素直に認めることである。これは、一見意味のないように見えるが、自分を客観視するには必要なことである。いわゆる、メタ認知(自分の視点から一歩離れた視点)で見ることができるようになり、自分の感情を一種の現象として受容することができる。だから、自分の感情をいったん保存して感情とは切り離された行動もとることができる。

要するに、感情と行動を分離するということである。自分のすべき行動と、自分が思う感情は必ずしも一致するとは限らないから。

まとめ

今回の記事で主に言いたかったことが二つ

初対面で会話するときの誰もが緊張したり不安に思っているということが多い

自分が緊張したり不安に思った時はその感情を素直に認めて受け入れること

もちろん、例外はあると思うが少しでも役に立ちそうだと思ったら一度試してみてほしい。

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