2次元の恋とリアルの恋

悩み解決

恋愛は古今東西、注目されてみんなの関心を集める話題である。それと同時に、常に変化しているものである。それは現代においても変わらない事実である。

現代の社会において大きく変化している価値観は恋人に対する感情や考え方の違いである。昔は恋人は分かり合える関係や友達よりも少し親密な関係というイメージがあったのかもしれない。しかし、SNSも発展し他のと同時に恋人というものも評価の対象に入るようになった。

現代では重要なのは、自分には彼氏・彼女がいるという自意識や社会的な承認・ステータスだ。別れるときは相手を傷つけて自分が悪者にならないこと、逆恨みや執着によって追っかけやストーカにさせないこと。この悩みは特に女子の中高生に多いと思う。付き合って彼氏できたけどたいして楽しくないし、自分がダラダラする時間を取られるのが嫌で好き好きと言われるのがいや。こういう女子が学校のクラスにはおおくいるのかもしれない。

漫画やアニメの恋愛はフィクションであり、現実の女性はこういう風に現実的なコミュニケーションを考えているのかも。今の時代は快楽コンテンツが無料で大量にあふれて手軽に味わえるからこそ、女性は”彼女”という役割の煩わしさや彼氏がめんどくさく感じることによって付き合ってもどきどきしない。楽しめない。現実における恋愛の難易度が上がっているし、男子は付き合うためのハードルが上がっているのかも。

そういう状況で、無理に彼女をつくったり、セフレの相手をみつけるのではなくて、アイドルやユーチューバー、二次元のキャラに異性としての関心を持つのはおかしくはないと思う。「二次元の嫁」というものも三次元よりかはコスパがいいのかもしれない。

また、知的設計による淘汰によって美しさや可愛さは遺伝的な特徴やメイクの質で決まるのではなくて、イラストレーターの質やモデル(アイドルやアニメのキャラクター)と本人がうまくかみ合うかどうか(一致度)などになった。

つまり、インターネットにおいては見た目や声は美しさの必要な要素ではなくなった。もしかしたら、Vチューバ―の中の人よりも芸能人のほうが美しいかもしれないし、声優さんのほうが声がきれいなことがあるかもしれない。しかし、いまは見た目や声が特別に優れていなくてもモデルによって自分の見た目は変化することができるし、こえも拒否感を持たれることは少ないと思う。また、ボイスチェンジャーを使って異性のキャラクターを演じることもある。

多くの人は三次元の女性を自分の好みの女性に当てはめるのではなくて、知的設計のよって膨大にある二次元や空想のキャラクターから”理想の女性”を選ぶようになったのだと思う。そして、可能になったのだと思う。

もちろん、その中にはフィクションであるから本気で信じたりすることができない人はいると思う。パレートの法則(働きありの法則)のように2割の人が8割の結果を出しているように2割の人がガチ恋で残りはカジュアルに楽しんでいるのだと思う。また、2割好き、6割どちらでもいい、2割アンチということもあると思う。いずれにしてもアイドルやインフルエンサー、二次元のキャラクターはすべて虚構(フィクション)だから。そもそも、恋愛というものもフィクションである。あるのは色欲だけ。

今や二次元に恋することは現実の恋からの逃避ではなくて、恋の悪影響からの戦略的撤退なのかもしれない。二次元のような偶像に恋することで現実の異性は補完的な役割の人としてすこし気が楽になるのかもしれない。

しかし、フィクションの恋を信じられないだけでなく懸念点はもう一つある。もちろん無数にあると思うが、ひとつ取り上げたいのはモデル(アイドルやインフルエンサー、Vチューバ―)と現実の個人(その中の人)でギャップがあるということである。それは性格や見た目の差などもあるが、大きく影響するのが欲求における葛藤(コンフリクト)だと思う。多くの場合、モデルを持っている人はファンに向けて好意を向けるようにする。「ファンのみんなを愛してる」という言葉はアイドルにおいてはよく耳にすると思うし、インフルエンサーやVチューバ―においてもここまで露骨ではないがすくなくとも嫌われないようにはしてると思う。

しかし、現実の個人においては普遍的な欲求がある。そこで大きいのが色欲である。アイドルが他人と体の関係を持ったり、インフルエンサーがセフレを持っているかもしれないし、Vチューバ―がオフパコしていることはあり得る、むしろ可能性が高いと思う。もしかしたら、結婚している人もいると思う。彼らや彼女らも現実の人なのでふぁんのために純潔でいると思い込みすぎるとあとでダメージを受けるかもしれない。まあ、ファンからしたらそう思いたいのだと思うけど。

このように、メリットとデメリット両方持つのだが個人にも当てはまるような効果もある。男性においては、異性の友達になるためにはより魅力的な異性を性愛の対象が必要である。それがアイドルやVチューバ―で代用できるのかもしれない。そうしたら異性とも友達になれる。

また、男女関わらず恋愛においては「最小関心の法則」というものがある。具体的にはキャバ嬢に貢ぐ人はキャバ嬢よりも相手に対する愛情が強いことが多い。キャバ嬢の相手に対する行為よりも貢人のキャバ嬢に対する愛のほうが強いことが多い。この例のように恋愛では関心がないほうが相手よりも有利に立てることがある。

うまく利用すれば現実の女性に対してはある程度気軽に接することができるのかも。友達としてみることができるようになるし、最小関心の法則で異性と自分の望む関係(セフレや恋人状態)が構築できるかもしれない。まあ、最小関心の法則が強く働きすぎた関係は長続きはしないけど・・・

人々の恋愛観は大きく変化している。そして、岡田斗司夫さんが述べていた「ホワイト革命」のように人々が美しいものをもとめるようになったとき、現実の恋よりもきれいな二次元やフィクションの恋のほうが多くの人にとって都合のいいものになると思う。

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