いい作品は意外な作品

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皆さんも一度は、誰かに対してあこがれを抱いたり、尊敬したり、能力を羨ましく思ったりしたことがあると思う。そもそも、自分は読書する機会が多く、新書や実用書を読むことも多い。しかし、昔から漫画や小説(ライトノベル)を読むのが好きで様々なものに触れてきている。その中で漫画家だったり小説の筆者に対してあこがれや尊敬の念を持つことがある。「この人みたいに書きたい」や「こんなストーリーを作ってみたい」と思うことは読者も全く一緒でなくても近い感情を感じたことがあるだろう。そんなときに思うのが、良い作品はどんなものだろうや作家性とは何だろうかと思うことである。もちろん、抽象化しすぎているような気もするしあながち間違いではないと思う。でも、例え完璧な答えがなかったとしても経験や自分の考えから法則のようなものを考えておくのは悪くはないかなと思う。

いい作品だと抽象的すぎるので、ここでは多くの人の考え方を変えることができる作品とする。感動することで考え方が変わり、読者の行動が良い方向に変わる可能性が高くなると思うから。人を動かす作品は以前の作品と傾向が大きく違うような気がする。私の好きな作品では「鬼滅の刃」では主人公や味方サイドの過去を描くだけでなくて鬼サイドの敵に関しても過去を描くことで感情移入しやすかったり、多くのキャラがいることで様々な立場の人に共感されやすいと思う。また「【推しの子】」できらびやかな芸能界とは対照的にその裏側の世界や裏方について着目しており、二人の主人公が正反対ともいえる目的をもって動いていることが今までの作品に比べて特徴が大きく違うと思う。おそらく、人々が求めているのは今までの作品の延長線上ではなくて自分の価値観や考え方を逆に壊すかもしれないような作品をもとめているのかもしれない。

作品というものがそもそも現実では満たせないような欲求を満たすようなものだと思う。ゲームや漫画での出来事は現実世界で起こることがほぼないようなこともよく描かれるし、題材がそもそもフィクションであるファンタジーであることも多い。みんなが求めているのは、現実に即した寓話のような物語より空想の世界でしか起こりえないかもしれないが刺激的でリアルでは感じれないようなロマンティックなストーリーのほうが感銘を受けるのかも。そう考えると感動させるようないい作品とは、人々の言語かでいないような隠れた欲求を物語というステージによって表現することが大事だと思う。そのための作家性とは、人々の隠れた欲求や思いを現実に落とし込む力だと思う。普通なら起こりえないことや考えもしないようなことを逆に日常であるかのように、当たり前のように描くことで作家性は生まれると思う。多くの人は、作品に没入するにはキャラクターに共感する必要があるため、この世界に近づけることは必要な要素だと思う。

私も含めてみなさんは小説を書く機会や漫画のストーリを考える機会はないかもしれないが、人を動かすときに必要なことは言語化されてないようなことをくみ取ることだと思う。「空気を読む」という言葉は好きではないが相手の気持ちを汲み取ることはコミュニケーションにおいても漫画や小説などの作品においても必要だと思う。少し抽象的だし同じことを繰り返していると思うが、感動とは意外性と共感によって生まれると思う。人とは感情の生き物だから…

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