性の産業化の是非

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今の時代は過去に比べて様々な欲求が満たしやすい世の中になっている。食欲は多くの場所でコンビニで満たせるし、睡眠もそこら中にビジネスホテルやカプセルホテルでなることができる。承認欲ですら、インターネットによって満たせることもあるのだから(逆もまた然り)。そんな時代の中で性欲についてはどうだろうか。今の時代は風俗やキャバクラなどもあるがデリバリーサービス(デリヘル)やAVなど多種多様な形で性欲を満たすことができる。そのため、風紀の乱れが懸念されていることもある。

そこで考えたいのが性風俗産業は社会に必要かどうかである。それには一度歴史を振り返る必要がある。1920年代のアメリカではキリスト教などの様々な影響によって禁酒法が制定されてしまう。これは歴史上もっとも愚かな法律と言われ、一見役に立ちそうだが本当は効力を有さないと言われるほどだ。たしかに法律で規制されているので国民も「表」では飲まない。そう、酒がアンダーグラウンド化してしまった。マフィアなどがしきって酒類の販売取り扱うようになった。そのため、法律はあってないようなものだし、すぐに廃止となった。

ここから、人々が強く求めているものを禁止するとアンダーグラウンド化すしやすいのだと推測できる。例外はあるが、現代の社会から見ても一定の説得力はあると思う。麻薬、売春、裏カジノなど禁止されているものはアンダーグラウンド化している。また、その商売によって裏社会に資金が流れている可能性が高くなる。そして、そのときには利益最優先かもしれないので粗悪品が広がることで逆に危険性が上昇してしまう可能性もある。そのうち一つの対応策として、合法化というものがある。タバコや酒、海外ででは売春や麻薬など法律において一定の範囲で許可されている。合法化のメリットとして政府によって管理されるので健康への悪影響を減らすために研究することができたり、年齢制限によって若者への被害を抑えることができるかもしれない。また、資金が裏に流れる可能性も低く、規則を破ったとしても表に周りやすく犯罪も見つけやすいものが増えると思う。もちろん、手に入りやすくなることで未成年者が使うかもしれないがメリットもそれなりにあると思う。つまり、合法化とは”愚行権”を認めることだと思う。愚行権とは「愚かなこともしてもいい」という権利でたばこやお酒、薬は体に悪いかもしれないが個人で責任を負うのなら社会に迷惑をかけない範囲で欲求を満たすことを認めることである。

このようなことから、キャバクラや風俗、デリヘルやAVについて考えるとおそらく禁止すると禁酒法と同じような末路をたどると思う。三大欲求のうちの一つである性欲に関するものなので禁止したところでアンダーグラウンドに広がるだけだと思う。なので根本的な解決には至らないと思う。じゃあどうすればいいのかについてだが、たぶん認めていく方向ぐらいしかないと思う。今の社会は「リベラル化」すなはち自分の生きたいように自由に生きるという考え方。そのため自分の自由を保障してもらうには相手の自由も保証する必要がある。そのため、価値観の否定というものが難しく相手の思想を否定すれば自分の思想を否定されても認めないといけないから。たとえ、規制したとしてもアウトラインギリギリの出来事が起きた際に論争になるのでいたちごっこである。禁止も規制も最善の策にはつながらないと思う。

また現在ではパパ活(昔で言う援助交際)や愛人ビジネスなど様々な形態が存在する。背景としてあるのは日本の不況により生活が苦しくなったことやインターネットの発達によって有名になれる可能性が上がった。そのため、女優や風俗はいま供給過多の状態であり歴史上初めての”風俗のデフレ化”が起こっている。何もない普通の女性でもアイドルなど運に大きく左右されるものにならなくても女優などになることによってせ性的魅力によって社会的に大きな価値を生むことができるから。普通の大学生だとしてもパパ活やAVなどによって生涯年収の半分(1億)を稼げることもありうるから。

性風俗産業は商業的な価値もありながら、男性にとっての永遠ともいえる欲求(若くて健康的な女性を求める)があるのでこれからも続くと思うし、発達していくと思う。人の欲求には際限がなく、とどまることを知らないから…

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