「病み」の持つ魔力

悩み解決

作品の持つ力

作品は主に読者の要求を満たすものが多い。例えば、現実では満たすことのできない欲求を作品に投影することで欲求の代替え手段として使う方法である。例えば、青春を過ぎた大人が高校生の気持ちを想像しながら、男女の青春群像劇を描くことや、恋愛にい苦労したからこそ純愛物を描くことで自分が本心と思う感情を満たしたり。

人は、現実と想像を区別できないので、作品として描かれているものを脳は現実の出来事として捉えている。だからこそ、作品が持つ影響力は大きくて一人だけでなく多くの人物の考え方を変えてしまうくらいである。

そんななかで、一つのジャンルとしてメンヘラやヤンデレなど病みに関することが取り扱われることも多い。しかし、これらの要素は一般的には悪い要素として捉えられるものであり、一つのジャンルとして確立するのは少し違和感を感じるのかもしれない。他にも、ツンデレや天然など一見メリットとして見えないものも一定数ファンとして存在している。今回は、なぜヤンデレやメンヘラなどの病み属性に好意を抱いたり、好きになったりするのか。

知覚のコントラスト(ギャップ効果)

普段気性の荒いヤンキーがおばあちゃんに席を譲ったときに大きなやさしさを感じることは、心理学的には知覚のコントラストまたはギャップ効果と呼ばれている。ある二つの矛盾する出来事が起きたときに前に起きた出来事に大きく影響されることである。先の例で言えば、ヤンキーは普段はやんちゃであるが後に親切心を見せたことで優しさがより強調されて見えるようになっている。

同様に、ヤンデレやメンヘラなどに対しても同じようなことがいえる。ヤンデレなら、普段は束縛が厳しいのに、素直に言うことを聞いたときは自分に甘えてくれる。メンヘラなら普段はすぐにヒステリックを起こしたり泣いたりするが、相手の承認を満たしてくれると急にかわいさをだしてくる。このように普段の行動とのギャップを魅力として感じてしまう

神経症傾向の高い女性はモテる

よく、メンヘラはモテると言われることも多いが、これはあながち間違いでもない。女性がモテる傾向として外交的だが不安を感じやすくて自尊心が低い女性がモテるという話もある。これは、心理的な傾向を表すビッグファイブの理論によると、神経症傾向が低くて外交的な女性であると言える。では、なぜ病みやすくて自尊心の低い女性がモテるのかというと、男性には一般的に女性を守りたいという欲求が存在して、それをメンヘラなどの女性に刺激されるからである。さらに、外向的だからこそコミュニケーションを取りやすくて拍車がかかりやすい。

まとめ

このように、病み属性を持った女性が人気の出る理由として二つ上げた

普段の病んだゆえの行動が、特別な時に現れる好意のシグナルの効力を高める

男性の守りたいという欲求をメンヘラは刺激するため

ある意味、「病み」という要素は男性の本能を刺激する要素の一つかもしれない・・・

参考記事 HSPの女性はモテるのか?

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