ストーリーが惹きつける力

悩み解決

人を救う力

自分がよく小説を読むが、小説に関わらずストーリーというものは人を引き付ける魔力があるのだと思う。多くの人にとってある一つのストーリーが自分の生きる指針になったり、救われたりするきっかけになることがあると思う。だからこそ、ストーリーの魔力とはいったいどのようなものなのか。

今回は作者と読者の目線に分かれて一つずつ述べていく。作者の視点では自分では経験できない他者の人生を自由に創作して後追い(トレース)することができること。読者にとっては、自分の悩みを苦悩、トラウマをカタルシス(浄化)することができ、孤独から抜け出せること。

前提条件として以下のことを述べておく

  • 人はフィクションを共有することで血族意外とも連携が取れるようになり、現在では動物界のヒエラルキーの頂点にいる。そのため、虚構を共有するための手段の一つがストーリーを共有すること。 ex(小説、漫画、ゲームなど
  • 人は現実で起こったことと空想で起きたことを脳の中では判別できない。ネットに書き込まれた暴言は物理的に殴られたものと同じ痛みを感じるし、「二次元の嫁」は本物のように脳は錯覚する。だから、フィクションで感じるつながりや満足感は現実で感じるものと似ている。

作者の視点

主に作者はメッセージや意図などをもって作品を作り、読者にそれらを伝えようとする。作者自身が持っている自分の考えや哲学を読者に伝えたり、自分の悩みや苦悩を読者と共有しようとする人もいると思う。そんなとき、作家が使うのは他者の視点によるストーリーである。もちろん、自叙伝やエッセイなど自分の視点で語ることもあるが、作家においてはキャラクターをつくりそのキャラクターやストーリー自体に自分の考えるものを投影していることが多い。そして、大きなメリットが違う人生を追体験できるという点である。作者は自分とは異なる視点での物語を自由に創作することができてなおかつ、トレースできるのが利点だと思う。

読者の視点

多くの人にとって悩みや苦悩はついてくるものである。そのため、読者が求めるものの一つとしてあるものが自分の悩みを誰かと共有したいというものである。多くの読者が悩みや不安を抱えている。話し相手がいる人は相談することができるが、信頼できる相手がいない場合や相手に話しずらいセンシティブな話の時は相談するのにもハードルがあると思う。しかし、物語によって読者は自身の経験や悩みを物語と照らし合わせて共感などを通して自分の感情を把握することができる

昔から、人々はストーリーが大好きだが、それは現代においても変わらない事実だと思う。

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