「病み」のファッション化

悩み解決

コンテンツとしてのキャラクター

世の中は様々なコンテンツに溢れている。その中には人々の悩みや個性を反映しているものも多い。もちろん、その要素としてはプラスなものもマイナスなものも含まれている。例えば、かわいいやかっこいいなどのプラスなものやヤンデレやメンヘラなど負の要素だと思われやすいものも含まれている。しかし、結果的にプラスのものとマイナスなものが自分の属性にあった結果をもたらすとは限らない。かわいいからこそ見た目だけ目的の異性しか寄ってこなくなったり、逆に神経症傾向が高い女性のほうが性愛の対象としては男性に好かれやすい傾向があるなど結果的にどうなるのかは個人の状態や環境の影響を大きく受ける。

コンテンツとして描かれるものはそれぞれの悩みにフォーカス(集中)していることが多い。かわいいのならかわいいいからこその悩みやヤンデレならヤンデレであるから恋愛で苦労する点などそれぞれの悩みに共感しやすいように設計されている。もちろん、このような作品で救われる人はいると思うが一つ違う見方をしてみたい。それは、コンテンツとして娯楽のように消費されているだけかもしれないという点である。

病みのファッション化

ヤンデレやメンヘラなどの一般的に病んでいると言われるキャラクターはマイナスの要素として見られることも多い。しかし、逆にそのタイプを好む人も少なくはない。そのため、周りとの差別化や自己のアイデンティティの形成のために病みキャラとして演じている人も一定数いると思う。いわゆる、ファッション病みキャラとして周りから病んでいるように見られようとしているのかも。

※人は自分の公表して意見(パブリック・コミットメント)と自分の行動に一貫性をもたせようとするのでキャラとして通している人はこの影響を受けて自分の遺伝的特性に関わらず病んでいると感じている人もいる

そして多くの人も本当のヤンデレやメンヘラが好きな人だけでなく、作られた病みキャラが好きなことも多いと思う。コンテンツとして美化された病みというものに魅力を感じて好きになっている。人々が持てめているのは、病んでるからこそ悩んでいる人ではなくて病んでいるという状態をうまく利用している人。

そのため、病んでいるというキャラで自分を確立したい人とコンテンツとして病んでいるキャラが好きな消費者で需要と供給が一致しているために病みがコンテンツとして消費されやすい状態にあるのかも。

もちろん、コンテンツとして消費するのがすべて悪いというわけではないし、本当に病んでいる人も少なくはないと思う。しかし、人々が大切にしているのは病んでいるかどうかではなくて病んでいるように見えるかである。他人の精神状態は、他の人からは見えないからこそ、病んでいるように見える人を好む。だからこそ、ファッションとしての個性や悩みによるキャラ付けはこれからも増えていくだろう

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